遺伝子検査の結果を保険設計に活かすべきなのか?

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの屋比久です。

前回までの記事では、私自身が受けた遺伝子検査についてご紹介しました。

結果として、
すい臓がん5倍
脳梗塞4倍
認知症リスク5倍

など、なかなかインパクトのある数字が並んでいました。

そんな結果を見たあと、ある疑問が浮かびました。
「この結果は保険選びに活かすべきなのだろうか?」
今回はFPとして、このテーマについて考えてみたいと思います。

結論から言うと「参考にはなる」

最初に結論を書きます。

私は、遺伝子検査の結果は保険設計の参考にはなると思っています。
ただし、その結果だけで保険を決めるべきではないとも思っています。

ここが非常に重要です。

私がすい臓がんリスク5倍だったら

例えば私の場合、遺伝子検査ではすい臓がんのリスクが5倍という結果でした。

では、その結果を見て
「がん保険を最大限に増やすべきか」
と言われると、私はそうは考えません。

なぜなら、遺伝子はリスクを示しているだけで、発症を確定するものではないからです。

実際には、

  • 生活習慣
  • 環境
  • 年齢
  • 家族歴

など、さまざまな要素が関係します。

保険より先に考えるべきこと

FPとして思うのは、遺伝子検査の結果を見たとき、最初に考えるべきは保険ではないということです。

例えば、
すい臓がんリスクが高いなら、人間ドックを受ける。

脳梗塞リスクが高いなら、定期的な健康診断を受ける。

認知症リスクが気になるなら、早い段階から家族と話し合う。

まずは予防や早期発見です。保険はその次に考えるものだと思っています。

それでも保険設計のヒントにはなる

一方で、遺伝子検査の結果が全く無意味かと言われるとそうではありません。

例えば、脳梗塞や心疾患のリスクが高い方なら、医療保険よりも三大疾病保障や就業不能保障を重視する考え方もあります。

認知症リスクが気になる方なら、認知症特約や家族信託について早めに考えるきっかけになるかもしれません。

つまり、保険を売るためではなく、人生設計を考える材料として活用する価値はあると思います。

相続の相談をしていて感じること

私は相続相談の仕事もしています。

その中で感じるのは、病気そのものよりも、病気によって判断能力を失ったり、介護が必要になったりすることの方が大きな問題になるケースがあるということです。

認知症になってからでは、思うように資産管理ができないことがあります。
家族が困ることもあります。

だから私は、遺伝子検査で認知症リスクが高いという結果を見たとき、保険より先に、家族との話し合いや財産管理の準備を考えました。

FPとしては、こちらの方が重要だと感じています。


保険会社は遺伝子検査結果を聞いてこない

ちなみに、「遺伝子検査の結果が悪かったら保険に入れなくなるのでは?」と心配される方もいます。

現時点では、一般的な生命保険や医療保険の加入時に、遺伝子検査結果の提出を求められることはほとんどありません。保険会社が確認するのは、現在の健康状態や既往歴が中心です。

ですので、遺伝子検査を受けたから保険に入れなくなるという心配は基本的には不要でしょう。

私ならこう考える

もし今、遺伝子検査を受けていない状態に戻ったとしても、私は再び受けると思います。

理由はシンプルです。
自分の身体について考えるきっかけになるからです。

ただし、結果を見て保険を増やすことが目的ではありません。

健康管理を考える。
定期検査を受ける。
将来の医療について知る。
家族と話し合う。

そのうえで必要な保障を考える。
これが本来の順番だと思っています。

まとめ

遺伝子検査の結果を保険設計に活かすべきか。

私の答えは、「参考にはなるが、主役ではない」です。

主役はあくまでも、
現在の健康状態、家族構成、収入、資産、そして人生設計です。

遺伝子検査は、その判断材料のひとつに過ぎません。

しかし、自分の身体について知るきっかけとしては非常に価値があると感じています。

皆さんならどうでしょうか。

もし将来の病気のリスクが分かったら、
保険を見直しますか?
それとも健康管理に力を入れますか?

ぜひ皆さんの考えも聞かせていただけると嬉しいです。

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